- 2006-07-09 (日) 2:44
- Thoughts
北朝鮮のミサイル発射実験に対し、新聞は“足並みをそろえて抗議しよう!”という記事ばかり。核弾頭やVXガスを搭載したノドンが飛んできても抗議しよう!としか言えないのかなぁ?と思っていたら、中日新聞に踏み込んだ記事がありました。7月6日より3日連続で朝刊1面に「挑発 ミサイル連射 -北朝鮮戦略の行方-」として書かれた最終日7月8日の記事。
それには、来年3月から東京・岐阜・福岡に配備されるPAC3はその周辺しか守れないので「「守られる国民」と「守られない国民」」に選別される」という問題があると指摘し、「日本列島をPAC3でハリネズミのようにカバーしても「百パーセントの迎撃は期せない」(守屋武昌防衛事務次官)。費用対効果を考えれば、限られた防衛費の中でMDに頼るのは限界がある。」と指摘。また本格的な戦争になった場合の米兵被害が5万2千人・韓国軍49万人という米軍の研究から、有事の際は「米軍は日本へのMD配備を強化するにとどまるのではないか」という防衛庁の見方を紹介。
そしていよいよ「MDと日米同盟が不十分とするなら、ほかに国民を守る方法はないのか。」と問題提起!。やった!よく言った!日本のマスコミでついに言うか!と思って最後の結論を読んだら・・・
軍事ジャーナリスト前田哲男氏による「北東アジアでミサイル発射を凍結する多国間条約を結ぶのが有効だろう。中国の弾道ミサイルはもちろん、米国が保有する巡航ミサイルも発射を制限される。短距離弾道ミサイルの開発を急ぐ韓国も参加しないと意味はない」というコメントを出して自分の結論を避けている・・・
なんじゃぁそりゃぁぁぁ!!!。6ヶ国協議はもちろん、制裁決議案ですら中国に渋られているのに、中・韓・ロもまきこみ、さらにアメリカの巡航ミサイルすら制限する多国間条約なんて実現する訳けないじゃん。万が一どころか兆が一にもその条約が締結されたって、有事にはそんなの絶対絶対破棄されるね、その時、馬鹿正直に対抗手段を持っていなかったらどうなんの?。日ソ中立条約がどんな結果になったか忘れたのか!。馬鹿じゃねぇーのか!この新聞社。
まぁ、前田哲男氏は“世界中の国が日本国憲法第九条を見習って、一切の戦力・武器・自衛力を放棄すれば、せかいはへいわになりますよねぇ”というイデオロギストなので放っておくとして、記事に署名した東京新聞編集局社会部の半田滋 氏は、「自衛隊vs.北朝鮮」(2003.新潮社)で1993年に防衛庁統幕がまとめた「K半島事態対処計画」を読み込んでていねいにまとめた著作を発表した人。半田氏個人は、絶対にこんな馬鹿な意見で終わるはずはないのに、、、自分が論理的に思い信じるところを書くとクビになるんだろうなぁ。それなのに、署名記事にさせられるなんて・・・ジャーナリストとして、死にたくなるほどの屈辱だろうな。屈辱だからこそ、あえて馬鹿の意見を引用して反骨心を見せたのかもしれないな。途中まで、かなり上質な記事なだけに、より一層、悲しく感じます。
| 自衛隊vs.北朝鮮 | |
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半田 滋
新潮社 2003-08 おすすめ平均 |


