- 2006-07-22 (土) 16:41
- Thoughts
元宮内庁長官 富田朝彦氏による、昭和天皇がA級戦犯合祀に不快感を示したとして「だから私はあれ以来参拝していない。それが私の心だ」というメモが発見されたことに対する政治家・マスコミのコメントが一通りなされました。存在自体が公的とされてしまう天皇が個人的に語った言葉を書き残し、それを発表してしまうのは些かかわいそうな気もします。
小泉首相は「陛下にも様々な思いがおありになったんだと思う」とし、“心の問題だから”“誰でも自由だ”といういつもの論法。公と私の使い分けをあえて少し誤って混同させ論点をぼかすという、とても卑怯&とても上手いロジック。まぁ国民にとって、米大統領が少し田舎モノ風が良い様に、日本国首相は少し意味不明な方が良いのかもしれません。安部晋三官房長官は、さすが官房長官だけあって、昭和天皇の発言だとされる言葉に対するコメントは控えてた。対して、民主党小沢代表は「昭和天皇は本当に偉い方だったんだなあ。大御心だなあ」として、昭和天皇にゴマすり平和論者ぶる。マスコミは、主に昭和天皇だってA級戦犯合祀は反対なんだぞう!という論調。
うーん。私の考えに近い論調はどこにも見当たらない・・・。私の考えは“昭和天皇、なにゆーてんねん!!!”。
そもそも、占領国による戦争責任なすりつけで、その最大のターゲットが昭和天皇自身だったのを、東條英機元首相をはじめA級戦犯として占領国により絞首刑にされた方々が先頭に立ち、国を挙げて昭和天皇を守ったんでしょ。言ってみりゃ昭和天皇はS級戦犯でっせ。実際の権限があろうがなかろうが、大日本帝国陸海軍を統帥していたんですから。日本国民の多くが、あえて昭和天皇の戦争責任に触れないようにしていても、昭和天皇自身は少なくともA級戦犯に対しては自分を守ろうとして絞首刑にされた方々という思いを心の内では持つべきじゃないでしょうか。まさか、自分だけイイコぶるつもりじゃないでしょうね。それに、靖国神社が祀る2,466,532柱の英霊のうち、A級戦犯として殉国させられた14柱を気に入らないからといって参拝しないなんて、“嫌いなニンジン入ってるからカレー食べなーい”っていう子供か!って言いたくなります。昭和天皇のためにと言って国の為に殉じ、靖国で会いましょうと遺した英霊が、一体全体、何柱いると思ってるのやら。超スーパーお坊ちゃまだから仕方ないでしょうが・・・。
ここはガツンと石原慎太郎 都知事に言ってもらおう!と思ったら、「そのお気持ちはよく分かりますね」だって。。。「私が戦争の責任者と思っているA級戦犯について祈るつもりは毛頭ない」「占領軍が勝手に決めたもので、気の毒な立場の人もいるし、明らかに戦争の責任者もいる」「一方的に勝者が敗者を裁く裁判に正当性はないと思う。日本人自身が裁くべきだった」「裁判に正当性がないと言っても、断罪された人たちに罪がないというのはおかしい」なんてコメント、うーん、死人どころか祀り上げた神に鞭打ちますか、、、罰あたりめ。
そもそも、開戦したり戦争を遂行すること自体は罪ではない。戦争に負けたこと&負ける戦争を開戦したことを恨みたい気持ちは分かるけれど、それも罪ではない。民族浄化や虐殺などを指示していれば罪と言えなくもないけれど、ヒトラー総統やミロシェビッチ大統領、トルーマン大統領などと違い、A級戦犯はそんな指示を出してはいない。A級戦犯を日本敗戦の責任者とし、次に負けない為の反省材料にするならともかく、いきなり罪人呼ばわりするなんて、一体、何の罪だというのでしょう?。上場企業の社長が、赤字決算の責任を追及されて解任される場合、遂行責任・賠償責任・説明責任のうち、遂行責任が果たされていないことに対して“責任を取らす”ことなのですが、それは裁きではありません。都知事には日本を代表する知識人として、責任を果たせなかった→裁きになるという事がまずおかしいということを指摘して欲しいものです。
